UNESCO(国際連合教育科学文化機関)は、第二次世界大戦が終わった1945年、人類が二度と悲惨な戦争を繰り返さないようにとの願いを込めて憲章が採択され、1946年に創設された国際連合の専門機関です。現在、加盟国195、準加盟地域9(2014年現在)。本部はフランスのパリにあります。
ユネスコの役割
- 教育、科学、文化、コミュニケーションを通じた国際理解や国際協力の推進
- 人々の交流をとおした国際平和と人類の福祉の促進
UNESCO憲章 ~前文より~
戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。
相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこした共通の原因でもあり、この疑惑と不信のために、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。
ここに終わりを告げた恐るべき大戦争は、人類の尊厳・平等・相互の尊重という民主主義の原理を否認し、これらの原理の代わりに、無知と偏見を通じて人間と人種の不平等という教義をひろめることによって可能にされた戦争であった。文化の広い普及と正義・自由・平和のための人類の教育とは、人間の尊厳に欠くことのできないものであり、且つすべての国民が相互の援助及び相互の関心の精神をもって果たさなければならない神聖な義務である。
政府の政治的及び経済的取極のみに基づく平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。よって平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない。(以下略)
ユネスコファミリー
日本ユネスコ協会連盟は、UNESCOや日本ユネスコ国内委員会と協力して活動しています。政府や国際機関の下部組織ではなく、財務基盤を含めて独立した民間組織です。連盟を構成する全国のユネスコ協会(神戸ユネスコ協会もそうです。)は、地域でさまざまな活動を展開しながら、全国的な民間ユネスコ運動の基盤となっています。